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好文学園女子高等学校

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校長メッセージblog 好文木

2016.08.02

夏休み雑感

IMG_0499 本校は土曜日授業を行っているので、変形労働時間制を導入しており、8月1日から15日までは教職員はお休みです。とはいえ、世間様は休んでおられないので、事務所は交替で出勤してもらっています。また、入試広報部も中学校や塾への訪問に加えて、私学展やオープンスクール準備のため交替での出勤です。そして、教員もクラブ指導や補習、進路など必要に応じて数人が出勤しています。今日も、第一体育館ではバスケットボール部が府内の公立高校との親善試合を行っているほか、剣道部、ソフトテニス部、ダンス部などが練習をしています。就職の会社訪問の打ち合わせや進学の個別指導で学校に来ている生徒も何人かいます。自習室で勉強している生徒もいます。校内を巡回していましたら、ほとんどだれの目にもつかない校舎片隅の変電設備の横の草むらに一本の白百合が咲いているのを見つけました。この百合の様に目立たぬものの生徒のために黙々と働いている教員もいるなと思い、携帯で写真を撮りました。
 今朝の日経新聞に、小中高校の学習指導要領の改定案が固まったことが報じられています。記事によれば、グローバル化や人工知能(AI)の進化が加速する新しい時代に対応できる力を育もうと、小学校での英語の教科化やプログラミング教育、アクティブラーニングの全教科への導入、中学校ではプログラミングの内容の倍増、高校ではプログラミングを学ぶ新科目「情報Ⅰ」を必修にするなど盛りだくさんのメニューです。教科書をタブレット端末に収めた「デジタル教科書」の導入も検討されています。
 パンク寸前の現場もある由、特に小学校の先生は大変だろうなと思います。校内暴力、不登校、特別支援教育、貧困家庭への対応に追われている中で、このような欲張った改革案を一斉に導入すると教育現場にさらに負荷がかかり疲弊が進みそうです。経済的に余力のある教育熱心な家庭は英語教室やプログラミング教室に子供を通わせることになり、学力の二極化が益々拡大するでしょう。教育産業にとってはあらたなビジネスチャンスの到来です。既にアクティブラーニングに関しては講演・研修が花盛りです。
 知識・知恵・知性の習得は段階を追う必要があります。ディスカッションやディベートはモノを知らねばできません。アクティブラーニングも同じです。教師による一方向の授業は、聞き流すことが出来ますが、ディスカッション、ディベート、アクティブラーニングでは、自分の頭で考えるという作業が必要です。そのためには最低限必要な知識が備わっていなければなりません。知識は書物を読んで学べるものであり、一つの正解を出すには役立ちますが、正解のないモノに対応するためには、書物からではなく実体験を通じて獲得できた知恵が必要となります。学生のディベートが机上の空論のぶつかり合いとなりがちなのは実体験が乏しいからです。豊富な知識と失敗や挫折を経験した中から生まれてくるのが知恵です。しかし、だからこそ、時としてこの知恵は理想を語る若者には妥協の産物の様に感じられることもあります。私は、理想と現実のギャップを埋めるものが志を伴った知性ではないかと思うのです。この知識から知恵へ、知恵から知性への発展は一生涯という長期スパンで見なければならず、スキル的な即戦力志向とは異なります。教育の目的は確固たる自己の確立であり長期スパンで考えるべきものだと思います。

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