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好文学園女子高等学校

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校長メッセージblog 好文木

2017.01.06

年頭に思う

img_0545 2017年の正月三箇日は晴天に恵まれ気温も高めで穏やかなスタートとなりました。4日の大発会もアメリカのトランプ新政権の国内産業奨励策が好感され、景気回復への期待感から円安・株高となりました。先行き明るそうに見えますが、欧州でも選挙があり、イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領就任に象徴されるグローバル化に対する疑問と内向き志向が一過性のものに終わるのかあるいは世界的な潮流となるのかが試される年になると思います。
 教育改革は次期学習指導要領の発表が行われる予定であり、一層加速されると思いますが、お題目に終わる可能性もぬぐえません。なぜなら、アクティブ・ラーニングや問題解決能力等の言葉が一人歩きをしており、何か今までの教育が間違っていて新しい手法を導入しなければいけないと思わせるような風潮を感じるからです。従来の暗記型教育はダメでアクティブ・ラーニングを用いた考えさせる教育こそが大事だという意見がまかり通っているのですが、実際は、暗記がなければ論理的思考には辿り着けないのです。漢字やことわざを知らずして本や新聞を読んで論評を加えることが出来るでしょうか。アクティブ・ラーニングで理解が進む授業もありますが、従来型の講義形式の授業でノートをとりながら聴く方が知識が身に付く場合もあります。また、独創性・想像力・表現力などはどう評価できるでしょうか。誰かが評価した段階でそれが基準となり普遍化してしまいます。ゆとり教育のいつか来た道を辿らねば良いがと思います。
 さて、本校は今年、創立80周年を迎えます。そして、好文学園に校名を変更して10周年となります。余談ながら私も還暦60歳を迎えます。丸い数字が並び各々一つの区切りの年と言えます。私はこの10年間、新生好文学園の舵取りをしてきました。好文学園としての校風も定まってきました。これからの10年は、さらに強まる少子化の荒波に沈まぬよう、なお一層しっかりと舵を握りつつ次世代を担う後継者を各分掌において育成するのが大きな仕事になるだろうと考えています。
 教師には熟練工に似たところがあり、その人ならではの持ち味で生徒指導や教科指導に効果を発揮しています。金太郎あめのような教師ばかりでは教育に深みが無くなりますので、それはそれでよいのですが、仕事は自分で覚えるものという考え方が強く、なかなか後継者育成が進みません。先輩の背中を見て仕事を覚えて行ける後輩ばかりとは限りません。これまた上述の暗記と同じで、基本的な仕事のやり方をマスターしないと独創性も創造性も生まれません。この基本的な仕事のやり方の伝承は、かなり事細かく教え込まないと身に付かないと思います。私が新入社員の頃は、教育担当の先輩が、日中の自分の仕事が終わった後で、やるべき仕事を丁寧に教えてくれ、それを私はノートに纏めていました。それでもいざやると上手くゆかずよく怒られたものです。しかし、教員の仕事は企業での仕事と少し異なり、区切りを付けにくく新人や若手の教育に時間を割きにくい状況があります。また、全くの新知識を習得するものではないので、ある程度常識で判断できるだろうと考えるのですが、ベテランの常識も新人・若手にとっては分かっていないというケースが結構あります。従って、基本を身に付けさせるためには、ある程度マニュアルを作り、小まめにPDCAを廻すことも必要だと思います。
 また、日常の教員間のコミュニケーションにもまだまだ深化が必要だと感じます。一つのテーマに関しての議論を聴いていても、論理的思考力や問題解決能力を発揮していると思える人は極めて稀で、感情的な議論に終始したり、論点がかみ合っていなかったりしていることが間々見受けられます。これでは組織として共通認識を以て教育活動に従事することが阻害されてしまいます。また、トップの意向が正しく全員に伝わらない危険性も出てきます。
 全ての基本は円滑なコミュニケーションだと思います。今年は、新人・若手、ベテランを問わず、コミュニケーションにさらに深く踏み込み、「なぜ?」、「どうして?」という質問をより多く投げかけ、教員自身の論理的思考力、問題解決能力の開発に努めコミュニケーションの円滑化を促進したいと思います。それによって、生徒や保護者の納得度が高まりひいては満足度の向上につながると考えています。

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