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好文学園女子高等学校

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校長メッセージblog 好文木

2017.01.26

花より団子のトランプ大統領

トランプ 「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ大統領の暴走が止まりません。投資と雇用を国内に呼び戻し、再び強いアメリカを実現すると、企業に圧力をかけ国外での投資を諦めさせたりTPPからの離脱を宣言したり、自由貿易から保護貿易へ大きく舵をとろうとしています。また、駐イスラエル大使館のテルアビブからエルサレムへの移転を検討すると言い出すなど、火薬庫に火を投げ込むような行動に、世界は戦々恐々としているというのが現状です。世界各地で反トランプの抗議行動も起きており、8年前、期待と希望とそして熱狂をもって迎えられたオバマ前大統領とは対照的です。
 一方、フォードを始めトヨタもアメリカ国内での投資と雇用を増やすことを決めるなど、資金がアメリカへ向かいそうです。自由貿易と国際協調主義が是とされている中で、それに真っ向からNOを突きつけ、保護主義と孤立主義に走るやに見せるトランプ流交渉術は、案外アメリカにとってはプラスに働くかもしれません。ニューヨーク・ダウは20,000ドルを超え史上最高値圏にあります。当面、アメリカ経済は好調を維持するかもしれません。
 MADE IN AMERICAを売り込む剛腕営業マンを大統領に選んだのは、超格差社会アメリカで経済的不利益を被っている人々だったのです。上位1%が所得の総所得の20%を占め個人資産の40%を持つといわれるアメリカ。世界最大のスーパーマーケットチェーン、ウォルマートの社員と経営者との所得格差は1133倍。社員の賃金の中央値が日本円で約290万円に対してCEOの報酬は約33億円。創業者サム・ウォルトンが1992年に亡くなった時、6人の相続人が受け継いだ遺産は約18兆円で、これは資産下位のアメリカ人1億2556万人の総資産合計を上回るというデーターもあります。アメリカの人口が約3億2000万人ですから、ウォルマート一族だけでアメリカ人の約39%分の資産を保有していたことになります。
 自由の国アメリカでは誰でも努力次第で成功者になれると言われ、それがアメリカの魅力でしたが、オバマ政権下でも、残念ながら、格差社会の底辺に沈むアメリカ人に希望を与えることは出来ませんでした。アメリカンドリームは過去のものとなりつつあります。ドイツ移民の父とスコットランド出身の母を持つトランプ氏は古き良き時代のアメリカンドリーム体現者の二世です。経済的弱者が夢をもう一度と最後の望みを賭けたのが政治家の経験も軍人の経験もない金ぴかビジネスマン、トランプ氏だったとは実に皮肉なものです。超大国アメリカも、もはや「武士は食わねど高楊枝」とは言ってはおられず「花より団子」を選んだのです。規制緩和と自由競争原理に基づく新自由主義経済でグローバリズムを喧伝したアメリカが、ついにその矛盾に耐えかねて方向転換をしようとしています。

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