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好文学園女子高等学校

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校長メッセージblog 好文木

2017.02.20

伝える力

1 心理学者アドラーは、全ての問題は人間関係に起因すると言っていますが、人間関係を良くするのも悪くするのも、コミュニケーション能力にかかっています。10年前、校長に就任し、どのような学校にすべきか、どのような教育を目指すべきかという私なりのビジョンを示し、改革を推進してきました。一定の成果をあげることができたのは、教職員や生徒そして保護者の理解と共感が得られたからであったと思います。
もっとも、改革には当然苦痛が伴います。今までよりあらゆる面で努力が求められます。それをしたくない人あるいは私のぶれない方針を良しとしない人もいました。そうなれば、どちらかが身を退かざるを得ません。何人かの教職員は退職されましたが、組織運営上やむを得ないことだと思っています。
 「伝えること」と「伝わること」とは違います。改革当初から校長室はオープンにし、生徒と保護者の話に出来るだけ耳を傾けてきました。また、改革の担い手たる教職員との対話においても辛抱強く「なぜそうすべきなのか」を話してきました。そして、校務分掌の長を任せているベテランの教員には、若手新人の育成に力を入れるよう頼んでいます。
 校長室に相談に来る生徒の話を聴くと、教員とのコミュニケーションが成立していないと感じる場合があります。原因は、教員の「伝える力」不足です。また、教員間の意思疎通においても「伝える力」不足に起因する曲解・誤解が時折生じます。言葉の定義の理解が一致していない、相手の立場や理解度を考慮していないなどの原因があります。生徒より前に教員にこそ論理的思考力や問題解決能力が求められます。
 生徒、保護者、そして教える側の若手教員の気質も時代とともにまた世代により、変化しています。その変化を我々は敏感に感じ取り、丁寧な対応や指導スタイルに変えてゆく必要があります。「昔はこうだったから」は通じません。丁寧さと過保護とは違います。意志が通じず成果が出なければ無意味なのです。私はしばしば「無人の山中で木が倒れたら音はするか」というドラッカーの問いを引用してオープンスクールで話をしてきました。コミュニケーションは聞く相手がいて、その相手が分かる言葉で話さなければ成立しないということを肝に銘じて頂きたいと思います。 
 生徒にディスカッションやディベートの必要性を教えるのですから、教科会議や職員会議できちんと自分の意見を述べ生産的な会議にしなければなりません。それが若手に対しても最良の教育となります。会議中は何も言わず、終わってからあれこれ言うのは感心しません。良い教育機会を自ら放棄したことになる上に若手教員のやる気を失わせることになります。また、常日頃から若手が思うことを自由に述べられる雰囲気を作っておくことも大事です。そのためには、例え稚拙と思われる意見であっても傾聴する姿勢が求められます。一方、若手の教員はもっと自ら進んで勉強し深く考えることが必要です。そしてコミュニケーション・マナーを身に付けねばなりません。生徒にはTPOに応じた身だしなみや挨拶の励行を指導しているにもかかわらず、自身がそれが出来ていないようでは説得力に欠けます。みなさんにはもう一度『好文学園クレド』を読み返してほしいと思います。
 「それは本当に生徒のためになるか」の行動基準を掲げた改革は永遠に続きます。「旧来の陋習を破り、上下心を一にして盛んに経綸を行い、万機公論に決すべし」

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