
昨年10月1日付の総務省推計人口統計(確定値)によると、日本国内の女性の人口が2万7000人減少したと伝えています。これは入国者数から出国者数を引いたもので、日本女性の海外流出が加速しているのではないかとのことです。 国際化の進展に伴い、転勤や留学で男性は以前から海外流出していますが、ついに女性も活発に動き出したのかと頼もしく思えます。実際、私の周りでもこの種の話をよく耳にするようになりました。長年海外で勉強している息子の友人にも女性が結構います。これがまたみんな優秀なのです。ドロップアウトする男子学生を尻目に、経済学、社会学、生物学を学び卒業を果たし研究所に勤めたり、国連が最悪レベルの人道危機と位置づけるスーダンのダルフールで支援活動を行ったあと再び英国の大学で国際政治を学ぼうとしたり。勉強意欲が旺盛であるだけでなく、勇気を感じます。かつて一橋大学の教授が自分の研究室に優秀な中国人青年が学びに来、彼が香港でビジネスを始めたとき、その会社に研究室から何人かの日本人学生を勉強のために送ろうと希望者を募ったら、手を挙げたのはみんな女子学生だったという話を聞いたことがあります。男子学生に声をかけたら、「お母さんに相談します。」との返事が返ってきて唖然としたと。その先生は「男の子は大事に育てられすぎで、乳離れしていないが、女の子はあまり期待されずに育ったのでかえって自立心が育ったのだと思う。」と話しておられました。早稲田大学の今年の卒業生総代は昨年に続き法学部3年生の女性です。履修に必要な124単位をすべて80点以上で取得すれば3年での卒業が認められるシステムになったそうです。卒業後、彼女は東大の法科大学院に進み司法試験を目指すとのこと。英国の中学では女子校のほうが共学校より学力が高いという調査結果も出ています。欧米のレディファースト、騎士道における女性崇拝に対し日本は男尊女卑だと言われてきましたが、実態はまったく逆ではないかと思います。昨年の大河ドラマの主役だった篤姫や「おんな太閤記」のねね、春日の局、今年の「天地人」のお船など、男性を立てながらも実は上手くコントロールしてきたのが日本の女性ではなかったか。そして、男性に劣らぬ胆力を備えていた女性が実は政治を司っていたといっても過言ではないのではないか。こう考えますと、昨今の男社会日本の凋落にも頷けます。女性の時代とともに日本の再生が始まるのかもしれません。 私たちはその日本女性を育てる大切な役目を負っているのだと思います。






