

2008年のアメリカ発金融危機(リーマン・ショック)以降、ギリシャやポルトガル等ヨーロッパ諸国の財政危機が伝えられユーロ圏に動揺が走っています。2011年を迎え、チュニジアのジャスミン革命は中東・アフリカに燎原の火のごとく拡大し、政情不安と石油資源獲得競争は激化の様相を呈しています。我が国では福島原発の重大な事故を伴った東日本大震災が発生しました。このように世界的に不確実性がますます高まっております。国際社会の一員である我が国も当然この世界の潮流から逃れることはできません。また、世界的に高学歴化が進んでおり、我が国においても大学進学率が50%を上回りましたが、大学間格差は益々広がり、教育の分野でもグローバルな競争社会の真っただ中に置かれています。その一方でかつての一億総中流社会は格差社会へと変貌を遂げつつあります。できる子は益々できるようになり、できない子はいつまでたっても出来ないままでは、教育の階層移動効果は失われたと言わざるを得ません。本校は、失敗や挫折を経験した子供たちでも、負のスパイラルに終止符を打ち、自己改革を成し遂げ、自立して社会に貢献することで幸せな人生が送れるように、全身全霊を傾けて教育に尽力することを使命と考えております。中堅の女子校を目指し、①基礎学力の向上②女性としてのマナーと教養の習得を二大重点項目に掲げ学校改革に着手し4年が経ちました。毎朝の校門指導に始まる挨拶や身だしなみの徹底した生徒指導の甲斐あって、近隣の方々から「劇的に変わりましたね!」と、お褒めの言葉を頂いております。そして今年から3年生対象に小笠原流礼法の授業を取り入れました。学校が社会から遊離してはいけないと考え、社会人としての常識をしっかり教えてまいります。画一的な指導ではなく、生徒個々の事情をよく理解したうえで、辛抱強い親身の指導を心がけています。徹底した生徒指導が好文学園改革の土台です。技術やスキルはすぐに陳腐化し、資格を持っているだけでは十分とはいえません。常に勉強と創造力が要求されます。本校は「個性創造」をスローガンとしていますが、個性とは基礎学力が備わり、必要な知識を吸収し「型」を身に付けた上で初めて生まれる独創性だと考えています。進路指導では、知識と視野を広げ、職業選択の幅を広げるために大学への進学を促進しております。難関大学を目指す特進コースでは河合塾の全面バックアップで高校から始めた受験勉強で、一期生11名中6名が中堅国公立に合格という好成績を残すことができました。他コースにおいてもチュートリアルシステムによる個別指導で難関私立大学合格者を出しました。成績不振者には補習を課し、学力アップを図っています。高校三年間は決して長くはありませんが、大人への大切な準備期間です。また、青春の真っただ中で感受性豊かな時期でもあります。子供の教育は家庭と学校の協力によって初めて成果が出せるものと思います。お子様の基礎的生活習慣の確立などご家庭でのご協力をお願いすべく、保護者の皆様とお話しさせていただく機会を多く持たせていただきます。また、地域との交流を深め外部評価を積極的に受け入れ改革のスピードを加速してまいります。共学流行りの昨今でありますが、欧米では男女別学が主流です。女子だけで学校生活のすべての分野の重要な役割を担うことができ、リーダーシップや協働の精神を養うことができます。21世紀、女性の社会進出が益々進展すると考えます。女子校の存在意義はこれから逆に高まるのではないかと思います。今後も、ご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。


