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校長メッセージblog 好文木

2016.11.05

N高校の挑戦

img_0513 日経ビジネス2016.11.07号で通信制「N高校」の特集記事が掲載されています。動画サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴと出版大手のKADOKAWAが経営統合したカドカワが運営する新しいスタイルの通信制高校です。沖縄の離島、伊計島の廃校となった校舎を本校に約15人の教職員が常駐し、全国2000人超の生徒をネットを通じて指導しています。この学校の特色はITを駆使した効率的な教育を目指すところにあります。通信制高校というと、全日制高校に馴染めなかった生徒の補完的役割というどちらかというと消極的なイメージがあるのですが、全く新しい教育のステージとしてのネット高校を構想しています。高校卒業資格を取得するためなら1日2~3時間も授業をこなせば十分とし、空いた時間をメーンに据えた高校を作る発想です。中学生時代に回りと会わず不登校だったが美容の専門家になる夢を見つけた生徒、プログラミングの世界的大会で3位に入り中高一貫の私立進学校を辞めてN高生となった「スーパー高校生」がいます。東大を目指すN高生には年間30人限定の全寮制N塾を用意し、「ビリギャル」を育てた坪田信貴氏が塾長となって徹底した個別指導を行っているとのこと。目的達成へのショートカットが特色と言えます。それを支えるのがITです。担任と生徒たちはSNSでつながり、部活もネットで行うそうです。東京・代々木と大阪・心斎橋にキャンパスを新設し、来年4月から「通学コース」を開始する予定ですが、ここでも、生徒はネットで各自卒業資格取得のための勉強をし、担任は授業を一切行わず、面談やコーチングにすべての時間を注ぐと言うコンセプトです。個別の目的達成のためには極力ムダを削ぎ落した実に効率的な仕組みの様に思えます。
通常、学校では授業が自分のレベルに比べて難し過ぎたりやさし過ぎたりすることもありますし、クラスの友人との人間関係に悩むこともあります。やりたくないと思っても学校行事を協力してこなさねばなりません。我慢しなければならないこともあります。植物学者の宮脇昭さんは、植物社会における「生理的な最適域」と「生態的な最適域」を区別し、「それぞれが多少の我慢を強要され、そして競争しながら実は限られた空間で共生している。これが健全な生物社会の姿である」と述べていますが、学校というコミュニティでの生徒たちも同様だと思います。社会が多用な人間により成り立っていることを考えれば、個々人にとっては決して「生理的な最適域」ではなくとも、集団の中での個を有効に保つためには、「生態的な最適域」を選択すべきだと思います。現実に人と人がぶつかり合ってこそコミュニケーション能力が養われると考えます。しかし、進んだネット環境下では、かなりのレベルでFace to Faceが可能です。声も聞くことが出来ますし表情も読めます。AI搭載ロボットが部長として企業に送り込まれる段階にまで来ている(日経新聞2016.11.5「AIと世界」)ほど科学技術が進歩した世界では、人間の在り方も変わり、その教育も変わるのでしょうか。ムダを削ぎ落して目標へショートカットなのか、敢えて無駄の効用を活かし急がば回れなのか? N高校の挑戦は従来の学校という概念に対する壮大な実験ではないかと思います。今後の成り行きを興味を以て見てゆきたいと思います。

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