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校長メッセージblog 好文木

2016.12.22

贈りたいことば

img_0534 今年のオープンスクールが全て終わり、学期末の三者懇談が行われていた昨日、2人の卒業生がやってきました。ともに本校卒業後大学に進学し、今春、目出度く卒業し、1人は小学校教師として、もう1人は大手企業の総合職として社会人としての一歩を踏み出したのですが、ここにきてちょっと壁にぶち当たっているようでした。
 今、先生の中でも一番大変だと言われているのが小学校の先生です。勉強も部活も両立し教育大学に進んだ優秀な彼女でも、さすがに初任では、クラス運営が思い通りにゆかずストレスが溜まっていたのでしょう。悩んでいる彼女の姿を見たお母様が、これは好文の元担任の先生に相談するしかないと判断され電話してこられたそうです。それだけ元担任への信頼が厚かったと言うことです。嬉しいことです。元担任からは「あなたは挫折を知らないから、完璧を期そうとするからしんどくなるのじゃないかな。もっとのんびりやれば」といわれていました。私は本校の教員にいうのと同じように、「結果を出すことを焦らず、児童との対話のプロセスを大事にすることが早道かも知れないよ」とアドバイスしました。企業の総合職の彼女は、初任者研修を兼ねて現場の仕事で鍛えられているのですが、指示しなければならない年上の現場作業員の人たちとの関係に悩んでいました。共感と感謝の気持ちで接すれば相手も変わると思うと伝えました。
 校長室でひとしきり話を聴いた後、おいしいものでも食べて元気を出してほしいと思い、梅田のレストランに場所を移して食事をしながら続きを聴きました。二人がそれぞれの思いを話すのを聴きながら、遠い昔、先輩に怒られながら残業していた新入社員の頃の自分を思い出していました。最初から思い通りに成果が上げられ満足ゆく仕事は出来るものではありません。ここは忍耐が肝要と思います。
 別れ際に、私が、「「彼も人なり、我も人なり」だよ」というと、「そうですね。私、今、孫子の兵法を読んでるんです。やっぱり、本を読まないといけませんね」と新人教員の彼女が答えました。「そうそう、私もつらい時、悲しい時はいつも本を読んで乗り越えてきたな」とこころのなかで呟きました。
 私が時々行くお店の湯呑茶わんに山本五十六の名言が「人生の修行」というタイトルで書かれています。「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これらをじっとこらえてゆくのが人生の修行である」いつも食事が運ばれてくるまでの時間、その湯呑茶わんを廻しながらこの言葉を口ずさんでは納得しています。
 「見た眼に効果のあらわれることより、徒労とみられることを重ねてゆくところに、人間の希望が実るのではないか」、これは山本周五郎の『赤ひげ診療譚』で、赤ひげこと新出去定の生き方を弟子の保本登が語る言葉ですが、こういう気持ちで仕事をしている教師もいるのではないかと思います。そしてまた、この言葉もこころに沁みます。「温床でならどんな芽も育つ、氷の中ででも、芽を育てる情熱があってこそ、しんじつ生きがいがあるのではないか」、若い先生たちに贈りたい言葉です。

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