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校長メッセージblog 好文木

2017.04.28

なぜ、「やればできる」は魔法のことばなのか

IMG_0616 ゴールデンウイークを前に、昼休みのグランドは生徒たちの笑顔と笑い声で満ち溢れています。実に気持ちの良い季節です。
 昨日、午後から高校第二校長部会で出かけている間に校長ポストに匿名の手紙が入っていました。読んでみると次のように書かれていました。「先生はここだけは誰にも負けないってとこありますか? 私は自己嫌悪、自己否定ばっかりで一つも見つかりません。自分に自信を持つ方法ってありますか?」
 ちょうど週刊ダイヤモンド4月22日号の特集記事「孫家の教え」を読んでいる最中で、本校のキャッチフレーズに入れた「やればできる」という言葉についての専門的な解説があり、改めてその正しさを再確認していたところなので、その説明も交えて、彼女の質問に答えようと思います。
 先ず、第一の質問、私がここだけは誰にも負けないというところは、我慢強いところ、諦めの悪いところかなと思います。挫折にめげないとまで断定する自信はありませんが、めげ難いとは言えると思っています。もともと小さい頃はとても神経質でした。その片鱗は今も残っていますが、失敗や挫折をしても大事に至らなかったり、その失敗から学んで次に活かし成功に導けたりした経験が積み重なってくると、困難に出会っても「山よりでかい猪は出ない」と慌てなくなります。前回も乗り越えられたのだから、今回も何とかなるだろうという自信が湧いてくるのです。第二の質問の自分に自信を持つ方法は何か?それは失敗する勇気を持つことではないでしょうか。失敗したからと言って命まで取られるようなことはめったにありません。
 ダイヤモンドの特集記事では、「やればできる」と信じることが成長に繋がる鍵であると説明しています。自分ならできるという気持ちを自己効力感というそうです。これは心理学者アルバート・バンデューラ氏が提唱したもので、「やればできる」と思っている人ほど、上手くゆく傾向にあるという理論です。その力を最も伸ばす方法は「成功体験」だといいます。私は好文木を纏めて冊子にしていますが(現在PARTⅢを制作中)、そのタイトルは「努力に勝る天才なし」です。わたしはこの言葉が好きなのですが、米スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエック教授によれば、「人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことが出来ると信じている人」と「変わらないと考えている人」の間では成長の仕方に差が出るのだそうです。前者を「成長思考(growth mindset グロースマインドセット)」、後者を「固定思考(fixed mindset フィックストマインドセット)と呼びます。成長思考の人は、自分をどう向上させるかに関心を持ち、失敗しても成長の機会と前向きにとらえるが、固定思考の人は他人からの評価ばかりを気にするので、「どうせまた失敗する」との思いが先行して一歩踏み出せないのです。
 この「孫家の教え」特集では、ソフトバンクグループの創業者、孫正義氏の弟の孫泰蔵氏が孫家の教えを引き合いにイノベーターが育つ理想の教育を語っています。孫家の教育方針は、①他人に倣うな②責任を与えよ③褒めちぎれ④ユーモアを交える、この四つだったそうです。その他27名の30~40代の若手起業家のインタビューも載せています。彼らに共通しているのは、高校や大学での具体的な勉強の仕方や教わり方ではなく、父親や母親あるいは祖父母からの言葉の影響力です。「中学や高校では、何になるかよりも、どう生きていきたいのかという、自分の芯を育てることに時間を使いなさい」という母の言葉が胸に響き、高品質の手編みセーターで東日本大震災の復興に尽くす32歳の女性社長、町工場を営んでいた祖母から「どんなつらいときでも、ピンチのときでも何とかなる。諦めず、常にできると思っておきなさい」と言われ、そこから失敗を成長の糧にしていったというテクノロジーを武器に介護現場を最適化する会社のCEOとなった32歳の男性。母親と2歳下の妹と3人暮らしだった男性は、普段なかなか会えない母親の「勇気とは、恐れを抱かないことではない。恐れを抱いても行動する度胸があることだ」との教えを強く胸に刻み、スマホを使い健康管理をする会社を立ち上げました。また、もう一つの共通点は読書です。小学3年生から野口英世やマリー・キュリーなどの偉人の伝記を読みふけったり、小学校高学年で司馬遷の歴史書「史記」に没頭したり、読書を通じて叡智に触れ勇気をもらっているのです。
 人を変えるのは、成功に導くのは、システムやカリキュラムではなく、生き方に対する深い洞察だということが分かります。

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