受験生スペシャルサイト

CLOSE

好文学園女子高等学校

HOME学校紹介好文木夏休み10日!

校長メッセージblog 好文木

2017.07.08

夏休み10日!

IMG_0684 昨日から蝉が鳴き始め、いよいよ夏の到来です。
 本校では来週から期末考査が始まり、20日には1学期の終業式となり、8月31日まで夏休みに入ります。
 最近、夏休みがどんどん短縮される傾向にあります。大阪の公立小中学校は8月25日が2学期の始業式です。以前より1週間短縮されています。学力向上のためだそうですが、「生徒たち、可哀そうだな」と思っておりましたところ、なんと、静岡県吉田町は来年度から公立小中学校の夏休みを10日にすると発表しました。10日減らすのではなくたったの10日間にすると言うのです。理由は、教師の長時間労働を解消するため、平日の授業時間を少なくし、足りなくなる分を夏休み短縮でカバーするというものです。かつては、夏休みの短縮は、冬休みを長くとらざるを得ない分、夏休みを早めに切り上げる北海道などの寒冷地に限られていたものですが、大変な時代になりました。
 ライフスタイルの変化により家庭や地域社会の教育力は著しく低下しており、その肩代わりを学校に期待されています。教員の仕事量は私たちが子供のころに比べるとかなり増えています。教師の仕事は子供に寄り添うものでビジネスの様に割り切れないため、超時間勤務が常態化しています。その上、政府が推進する教育改革において、グローバル人材育成を目指した小学校からの英語教育やプログラミングの採用など新たな負担が加わろうとしています。
 吉田町は今年の夏休みも24日しかありません。教員の増員や仕事の内容、やり方の見直しなどは当然行った上での夏休み10日案だとしたら、これはもう異常事態だと思います。指導要領の改定でおそらく夏休みを短縮する学校はこれからも増えてゆくと思います。欧米先進国では夏休みは2ヶ月が普通です。政府が推進しているグローバル人材育成の教育改革は創造性や感性が重視されるポスト工業化社会に沿った教育を志向しています。にもかかわらず、使うプラットフォーム(環境、基盤)が未だに知識や技術蓄積型の工業化社会のままであれば、システムは上手く機能しません。その結果、教師も子供もともに疲弊してしまいます。吉田町の夏休み10日案は、欧米のソフトを取り入れるなら欧米同様の環境整備が必要だということを示しているように思われます。
 中央教育審議会の初等中等教育分科会は「学校における働き方改革特別部会」の設置を決めました。委員からは「保護者や地域への対応は勤務時間外にならざるを得ない」という意見がある一方「相当な強制力を持つ勤務時間の上限規程が必要だ」との意見が出ています。特に中学校では部活動の時間増加がクローズアップされています。
 社会からの過剰な期待を受けた学校と教師はその期待に精一杯応えようとしてきたと思います。「教師も労働者だ」という言葉を自ら封印し児童・生徒のために尽くすことを生きがいとしてきた教師も沢山います。しかし、こういった教師の善意に頼る時代ではなくなってきたように思います。彼らのやる気を削ぐことなく働き方改革を成し遂げることが出来るのかどうか、難しい局面です。

最近の記事

記事一覧

好文学園女子高等学校
〒555-0013
大阪市西淀川区千舟3-8-22
TEL.06-6472-2281  FAX.06-6472-2365

Copyright(C) 学校法人好文学園 All rights reserved.