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校長メッセージblog 好文木

2017.09.07

23区内大学の定員抑制に思う

 先月末、大学のゼミの同級生、平野克己君から「日刊工業新聞から取材を受け、大学のゼミの堀江先生およびお二人のことに言及させていただいた記事が本日別添のとおり掲載されました。勝手にお話して申し訳ありませんでしたが、どうかご海容願います」という丁寧なメールが私ともう一人のゼミ生だった猪村浩君宛てに参りました。平野克己君は現在、日本貿易振興機構(ジェトロ)理事で、アフリカ経済研究の第一人者として活躍しており、「我が友 わが母校」というコラムへの寄稿を依頼されたものです。
 猪村君もまた大学院に進み現在は国際石油資本メジャーの一社コノコ・フィリップス・ジャパンの社長として活躍しています。私達3人は早稲田大学政治経済学部の堀江忠雄先生のゼミで一緒になりました。私はマルクスの『資本論』への批判を通じて近代経済学を学ぶというテーマではなく堀江先生の人柄に惹かれてゼミに入りました。最初のゼミの顔合わせの時に、名前が観司(かんじ)だったため、「君がやれ」と堀江先生に言われ、ゼミの幹事をやることになってしまい、以後、平野君、猪村君と3人が中心となって2年間堀江ゼミを纏めてゆくことになりました。
 大月書店の『資本論』を読みながらのゼミでは平野君は事前勉強をしっかりやり積極的に意見を述べ堀江先生とのディスカッションも盛り上がっていましたが、私は窓辺で転寝をし、もっぱらゼミ後の飲み会で元気を発揮していたものです。平野君は記事のなかで、当時ご病気だった父君を慮って大学院進学を断念し就職しようかと悩んでいた時、我々が旅行を兼ねて小樽の実家に伺い、彼の大学院進学を父君に熱心にお願いしたことに父君がいたく感激され進学が叶った旨の思い出を綴っていました。そんなこともあったなと当時を懐かしく思い出すとともに、彼が我々の友情に如何に感謝していてくれたか改めて知ることが出来ました。
 さて、政府・文科省は東京23区内の大学の定員増をこれ以上認めない方針を打ち出しています。東京一極集中から地方創成へとの考えのようですが、生徒の大学選択の自由を抑制するのは如何なものかと思います。なぜ、東京の大学に学生が集中し、地方の大学が廃れつつあるのか、その原因をきちんと分析し、地方の大学自身が若者から選ばれる大学になることが大事ではないでしょうか。それに、最近の早慶の志願者・合格者の出身地域を見ると70%以上が首都圏となっています。学費に加え東京での生活費を考えると地方から東京の大学への進学が厳しくなっているのが現状のようです。
 私たちの時代は、東京の大学には地方出身者が結構多くいました。ちなみに猪村君は千葉県でしたが、平野君は北海道出身、私は兵庫県出身でした。予備校時代に共に学び明治大学に進学した友人は福岡出身でした。最初私は練馬区の石神井公園に下宿しており、恵比寿の彼のアパートに2~3人で集まりよく焼き肉パーティーをしたものです。今の学生ほど勉強はしませんでしたが、飲んだり食ったりを通して恋愛話に花を咲かせたこともありましたが、結構真面目な政治経済の議論もしました。異なる環境で育った若者が東京という大都会で共に学び互に影響を受け合う、私にとっては実に楽しいそして有意義な学生生活でありました。そこにはそれぞれの『青春の門』があったのではないでしょうか。

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