受験生スペシャルサイト

CLOSE

好文学園女子高等学校

HOME学校紹介好文木企業が変える常識・学校が教えるべき良識

校長メッセージblog 好文木

2018.01.18

企業が変える常識・学校が教えるべき良識

se-8[1] 大手化粧品メーカーが女子高生と商品を共同開発する10代向けの新ブランドを発表したという記事が17日の日経新聞に載っていました。訪日消費や中高年向けの高額商品が業績を牽引してきたのですが、10代の消費を拡大せねば成長が失速するとの懸念からです。
 化粧品に関心のある女子高生150人の声を聞き、彼女たちが求めるコンセプトやデザインを形にしたそうです。専用通販サイトや雑貨店で目元やほほに色を付けるチップなどを販売するそうです。担当者は「女子高生に寄り添い、アイデアを実現する仕組みを作りたい」と強調しているとのことですが、女子高生に化粧を奨励する企業の飽くなき顧客創造意欲には敬意を表するとともに、学校教育における生徒指導との間における「文明の衝突」が益々激しさを増しそうに思います。
 女子高生がお洒落に興味を持つことは当然ですが、その興味を実践する時期を先延ばしにしてきたのが学校教育における生徒指導でした。生徒からは、「先生は髪を染めたり、お化粧をしたり、ピアスやネックレスを付けているのに、どうして私たちはダメなんですか?」という文句に近い質問に、「大人と子供は違う」ではもはや説得力はなく、「高校生は勉学が本分だから、学校に来るのにお洒落は必要ないでしょう」と一歩踏み込んだ説明をする昨今です。
 しかし、かつては無色透明であったリップクリームがピンクやオレンジなど色つきになると、それを付けてくる生徒がいます。「口紅と同じになるのでそれはダメ。唇が渇くのなら無色透明のクリームにしなさい」といえば、「えぇ~、そんなの売ってません」という具合。売れるモノを作る企業とそれを禁止する学校のせめぎ合いの構図です。
 昨年、大阪の府立高校における黒染が大きな問題となりました。もともと茶色い髪色だったにもかかわらず、校則だからといって黒染を強要され精神的にダメージを受けた生徒が裁判に訴え出たというものでした。生徒側の主張が事実であるとすれば、学校側の対応は目的と手段を混同し余りにも配慮に欠けたものといわざるを得ません。
 ただ、この一件をきっかけに、そもそも髪を染めるのは個人の自由であり、黒染を強要するのは人権侵害だというような意見も聞かれました。しかし、学校現場は、良識ある社会人の集まりとは異なり、良識が身についていない生徒もいます。放任すると歯止めが効かなくなり風紀は乱れ学業どころではなくなります。自由を謳歌するためには果たすべき義務や責任そして規律の裏付けが必要です。これをはき違えた薄っぺらな人権論は百害あって一利なしだと思います。
 企業は利益を追求するもの、学校は良識を教えるもの。企業が商品開発を通じて世間の常識を変えつつある中、TPOを弁える良識を教えるのが私たちの仕事だと思います。そのためにはセンスを磨き納得性のある指導を心掛けねばなりません。

好文学園女子高等学校
〒555-0013
大阪市西淀川区千舟3-8-22
TEL.06-6472-2281  FAX.06-6472-2365

Copyright(C) 学校法人好文学園 All rights reserved.